Francois Doucet フランス
フランソワ・デュッセ
三越のバレンタインサイトを覗いて気になったチョコレート。チョコレートというよりは「チョコレート菓子」の分類ですが、「チョコレートとパート・ド・フリュイの老舗ブランド。厳選された素材を使用し、一粒一粒丁寧に作り上げる技術と品質は… ストロベリーピューレ入りのパートドフリュイを、クランベリーを合わせたホワイトチョコレートでコーティングした新作ショコラに…」等と書いてあれば気になって気になって…
三越では小箱しか販売がないようなので、伊勢丹のバレンタインサイトで注文。その直後、Ponparemallに店舗があることを発見!ああ、こっちにすれば送料無料(6000円以上)。そして単品もあるじゃない!そう、伊勢丹で注文したものはフルーツミックス缶(2000円)とフルーツ・ナッツミックス缶(3000円)。これら缶入りのものは全種類が楽しめますが、大粒フルーツは一つずつしか入っていない模様。但し、単品は10個以上入っているように見える袋入り。美味しくなかったら困るなぁ・フランボワーズ等美味しそうだけど甘すぎたりしないかなぁ、とネットで調べまわるも『インスタ映え!』と画像は多いのですが、肝心の味について詳細を書いてくれている人がいない。三越のサイトに「銀座三越限定」という商品があったので姉に「三越行って試食してきて」と頼んだのですが、調べた姉から「銀座三越は1月29日から」と連絡が。「そっか、伊勢丹も発送は2月11日以降だったからね~」、と一瞬諦めましたが「高島屋は?Amor Du Chocola開催中だよね?」と調べてみると出店しているじゃないですか!行ってきました、名古屋JR高島屋へ。
商品名: Fruits Au Chocolat & Amandes & Noisettes
賞味期限:全て2020年4月30日
・Framboise (ラズベリー):

1袋 = 22個入。ラズベリーの種の粒粒が感じられる香り豊かなジュレにガナッシュチョコで包み、さらに赤色を付けたホワイトチョコレートでコーティング。外見は真っ赤です。
ラズベリーの粒粒は歯に詰まるほどのものではなく、何よりもジュレの香りがいいです。口の中にポワッと広がるラズベリージャムのような濃い味と香り。周りのチョコレートは思ったよりも硬くなく、包丁ですんなり切す。一粒を丸っと食べるよりも、半分に切るか噛み割ってゆっくり食べたい一品です。赤色チョコは「ここまで赤くしなくてもいいのに」と思いますが、お店の紹介にある「厳選した材料を…」を信じることにします。

・Cranberry & Fraise (クランベリー&イチゴ):

1袋 = 22粒入り。「ストロベリーピューレ入りのパートドフリュイを、クランベリーを合わせたホワイトチョコレートでコーティングした新作ショコラ」とのこと。
こちらの商品はほかのフルーツチョコにある2層目のガナッシュチョコ層がありません。そのため少し硬めで、包丁で半分に切るというよりは「割る」という感覚です。このチョコレートは原材料を確認すると着色料を使用していますが、他のもののようなドギツイ色目ではなく、穏やかな色目です - 周りの優しいピンク色はクランベリー、中はイチゴ。人工的なイチゴの香りではなく、イチゴジャムの香りと外側のクランベリーの香りが合さり、ガナッシュがない分甘さも少し控えめ。これはぜひ単品でも購入したいものです。

・Pomme (リンゴ):

1袋 = 19個入り。「粒が大きいなぁ」と思ったら入っている数量も最も少なかったです。赤・緑・黄色の3色入っていますが、味はどれも一緒。ベリー系と違い、酸味は少ないですが、リンゴの甘酸っぱい香りが程よい感じです。

Figur (イチジク):

1袋 = 20個ぐらい?イチジクのパート・ド・フリュイは食べたことがないので興味津々。ネットでは「イチジクの粒粒が…」という感想もあったのですが、粒粒は感じられません。「これ何の味かわかる?」とブラインドテイスティングをしたら分からない自信があります。ベリーでもなくリンゴなどでもシトラス系でもない、は分かりますが、イチジクのジュレってこんな味なんですね。イチジクの味を濃くして濃くしてミルクチョコを混ぜた味です。イチジクのジュレをミルクガナッシュで包み、色を付けたホワイトチョコレートでコーティング。色はイチジクの色を模した2色:薄緑色と薄紫色が入っていますが、味の違いはなし。酸味はなく、独特の風味があります。

Amandes & Noisettes (アーモンド&ヘーゼルナッツ):それぞれ数個

ヘーゼルナッツ単品の袋はあったのですがアーモンドのみの袋はなく、こちらの箱のものを購入しました。これは一箱 = 1000円(税抜き)。これで1000円は高いかな。
アーモンド&ヘーゼルナッツをキャラメライズし、ミルクチョコレート・ダークチョコレートでコーティングしたものです。キャラメライズ少々厚め、チョコレートはミルクとダークの違いはそれほどなし(カカオの香りほぼなし)。うーん、フルーツ系と違い全く酸味がない分甘さを強く感じます。期待していた分だけ残念。
Raisins (レーズン)

レーズンのダークチョコ掛けだけのものがないかと期待したのですが、レーズンはミルクとダークがほぼ半量ミックスされたもののみの販売でした。
マールドシャンパーニュに漬け込んだレーズンをアーモンドのマジパンで包み、ダーク・ミルクチョコでコーティングした一品。少々アルコール分が残っているようで、試食の際に「車の運転大丈夫ですか」と注意喚起を受けました。「そーんなにアルコール入っていないってーっ」と叫んでもいい程度のアルコールです。ふんわり香る程度でしょうか。ただこのレーズンチョコ、通常のレーズンチョコとは全く違います。DaRosaのようなシャリっとする貴腐ワインのレーズンチョコとも違います。柔らかく、一粒一粒をゆっくり楽しみたいチョコです。ダークとミルクの色の違いは暗いところではわかりづらいですが、紫っぽい方がミルクになります。このダークはカカオの香りがアーモンドチョコよりも感じられます。

全体の感想:
フランスのサイトを見ると200g = 12€ (約1500円)、一方日本では180g = 1600円(税抜)。あらっ、割と良心的な価格。袋の裏側を見ると原産国フランスですが、袋詰め作業を日本で行っている様子。フランスサイトに「2500g = 102€」なんていうものもあったので、大量買いして小分けして売っているんですね。それでもいろいろな手間を考えると良心的な価格であること間違いないですね。
少し気になったので一つ一つの重量を計測してみました。驚いたことにどの粒も9‐10gの範囲内に収まりました。大きく見えたリンゴも10gを超えることはなく、小さく感じたフランボワーズも9‐10g範囲内。こういう袋物にありがちな重量を合わせるための小粒玉(たいていは中身のないチョコのみの玉)が入っていないことを考えると、19‐22個入っているということは「180g 以上入っていますよ」ということになります。うん、やっぱり良心的。
全体に言えることですが、甘めです。着色料や香料も使用しています。カカオの味はしません。アーモンドチョコさえカカオの味はしません。とはいえ、チョコレート菓子としては美味しく人工的な味ではありません。そして日持ちしそうなところがとっても評価できます。デパートで購入したものも、今後送られてくるものも賞味期限が4月30日ということは12月後半から1月初めに作られたもの = 賞味期限は製造後120日といったところでしょうか。フルーツミックス缶・フルーツナッツミックス缶は缶のデザインもかわいいのでどなたにあげても喜ばれるかと思います。